医院ブログ

おやつの時間 ~診療室から考える食育~

2016.12.07

こんにちは。藤沢駅から徒歩5分、菅井歯科医院の長岡です。

 

12月4日(日)に元 岡山大学病院小児歯科講師で、現在 国立モンゴル医科大学歯学部客員教授の岡崎好秀先生の講演会に行ってきました。

岡崎先生は、生命の進化や、時代の移り変わり、現代の社会問題など、さまざまな事柄から子どものお口のことを考えていらっしゃる先生で、興味深いお話をたくさん聞くことができました。

 

今日はその中のお話をひとつご紹介します。

 

みんな大好きなおやつ。

お子さんにとって、おやつは大切なエネルギー源ですし、大人だって小腹を満たしたり、気分転換におやつを食べますよね。

 

みなさんのお家には、「おやつの時間」はありますか?

決まった時間におやつを食べることには三つのメリットがあるんです。

 

1.虫歯予防になる

お口に食べ物が入ると、虫歯菌は栄養をもらって酸を作ります。

この酸は歯を溶かして穴を開け、虫歯を作ります。

しかし、お口も負けてはいられませんので、唾液が時間をかけて酸を薄めてくれます。

でも、だらだらとジュースを飲んだり、おやつを食べていると、唾液が薄めるそばから新しい酸が作られ、唾液の努力もむなしく虫歯になってしまいます。

 

2.肥満予防になる

決まった時間におやつを用意すると、食べる量を把握することができますが、欲しいときに欲しいだけ食べていると、何をどのくらい食べたのかが把握できず、結果として小児肥満の原因となります。

もちろん、大人も同じです。

 

3.がまんできる子になる

ある歯科医院で、はじめて来院した子どもの保護者に行ったアンケートです。

 

質問1:治療時にお子さんはどんな態度をとると思いますか?

①上手に治療をうける

②怖がっている

③泣くと思う

④治療困難だと思う

 

質問2:おやつの与え方は?

①時間を決めて与える

②欲しがる時に与える

 

無関係に見える二つの質問ですが、おやつの時間を決めている人の多くが、上手にできると答え、欲しがる時に与える人の多くは、泣くと思うと答えました。

欲しがる時におやつを与えていると、泣けば思い通りになる、がまんが苦手、となる傾向にあるそうです。

 

「時間になったら食べようね」という小さな約束を毎日くり返すことで、ルールを守る、がまんをするトレーニングになります。

 

「おやつの時間」には、こんなに良いことがたくさんあります。

ぜひ、今日から新しいお家の習慣として取り入れてみてください。

 

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