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オステオロジー ジャパンに参加してきました
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の奈良です。 先週末の土日で,骨に関する学会OSTEOLOGY JAPANに参加しました。 1日目は朝の8時30分からブタの顎をもちいた手術のトレーニングがありました。 講師は,スイスのベルン大学教授,Anton Sclean先生でした。 Sclean先生は歯周病治療,特に再生療法,根面被覆,エムドゲインを用いた臨床や研究で世界的に有名な先生です。 そのような先生のHands-onを受けられる機会は日本ではあまりないので申し込みをしたときから楽しみにしていました。 内容はModified Coronally Advanced Tunnel(MCAT)という,歯茎が下がってしまった部位を元に戻す治療のトレーニングでした。 Sclean先生おすすめのインスツルメントをいろいろと試せたし,疑問を直接質問して答えてもらうこともできましたし,大変充実した実習でした。 その後の二日間はシンポジウムに参加しました。 日本発の歯周組織再生薬,リグロスに関する話もありました。 新しい知識や技術を学べた二日間でした。新たな学びは仕事へのモチベーションになりますね。 学んだことを今後の患者さんたちの治療に活かしていきたいと思います。
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歯を守る清涼飲料水の飲み方
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。 最近は夏のような暑さが続きますね。 こんな日には冷たい飲み物がおいしいですが、清涼飲料水や炭酸飲料、ジュースは虫歯を作りやすい飲み物です。 もともと、お口の中のpHはほぼ中性です。 そこに飲食物が入ると、その中の糖が虫歯菌のエサになります。 虫歯菌は、糖をエサにして酸を作ります。 この酸が歯を溶かし、穴を開けるのが虫歯です。 甘いジュースや清涼飲料水には、たくさんの糖質が含まれています。 また、炭酸飲料はそれ自体が酸性なので、こちらも歯を溶かす原因になります。 清涼飲料水や炭酸飲料、ジュースの上手な飲み方。 それは、時間を空けて飲むことです。 ジュースを飲むとお口の中が酸性になりますが、時間が経つと中性に戻ります。 これは、唾液が少しずつ酸を薄めてくれているためです。 しかし、こまめにジュースを口にしていると、お口の酸が薄まりきる前に新しく酸が作られてしまいます。 こういった物をちょくちょく飲んでいると、常に歯が溶ける環境になってしまいます。 写真は広範囲に重度の虫歯があります。 これだけ重度のケースはお口の中が虫歯になりやすい環境だったと考えられます。 実際、この方は甘いものが大好きで、甘い紅茶やジュースを一日中飲んでいました。 汗をかいて、水分補給が必要な時期ですが、こまめに飲む飲み物は酸や糖質を含まない物を選び、清涼飲料や炭酸飲料、ジュースは食後や規則正しいおやつの時間など、時間を決めて飲むようにしましょう。
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外科治療のトレーニング
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。 先週は外科治療(手術)の勉強をする機会がいくつかありました。 意外かもしれませんが、歯周外科やインプラント治療など、歯科治療では手術をする機会がたくさんあります。 手術の勉強やトレーニングとは、どのように行うと思いますか? 今日は先週行った、外科治療のトレーニングを少しご紹介します。 初めにご紹介するのは、歯ぐきの模型を使ったトレーニングです。 歯の周りのピンク色の歯ぐきの部分は、歯肉、骨膜、歯槽骨の三層構造になっています。 この模型は、歯ぐき部分の三層を再現した構造になっていて、歯肉の切開や剥離(めくること)、縫合のトレーニングをします。 切開、剥離、縫合は、すべての外科処置の基本です。 シートを張り替えてくり返し使うことができる優れもので、歯科医師にとっては学生時代からなじみのある模型です。 この日は、医院長に縫合の細かなコツなどを教えてもらいました。 次にご紹介するのは、豚の顎を使ったトレーニングです。 以前にもブログで書いたことがありますが、食肉として解体された豚の下顎を使って、手術の練習をします。 個人で買い付ける先生もいらっしゃるそうですが、基本的にはセミナーや勉強会でまとめて準備することが多いようです。 私も勉強会の実習に参加してきました。 自分にとっては三回目の豚顎実習でしたが、受ける度に新しい学びがあります。 今回ご紹介したのはほんの一例ですが、より良い治療を提供できるよう、このようなトレーニングを重ねています。 これからも楽しみながら勉強を続けていきたいと思います。
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ペリオメイトを導入しました!
こんにちは。藤沢駅から徒歩5分、菅井歯科医院の長岡です。 今、「パウダーメインテナンス」が新しいプロケアとして注目されています。 パウダーメインテナンスとは、水と一緒に細かいパウダーを吹き付けることで汚れを落とすクリーニングです。 一般的なブラシとペーストで磨くクリーニングと比べて、より細かい所までパウダーが行きわたるので、すみずみまでクリーニングをすることができます。 また、ブラシをこする時に生じる摩擦熱もありませんので、歯への刺激も少ないです。 プロフィーという機械で行いますが、実は以前からこのシステムはありました。 従来のプロフィーは、パワフルに歯の着色を落とす反面、強すぎるので歯ぐきや被せ物、インプラントには絶対に当ててはいけないものでした。 一方、「ペリオメイト」は、とても細かく、歯を傷つけないパウダーで、やさしくすみずみまでバイオフィルムを除去します。 傷をつけないのはもちろん、流れがよくてパウダーの残留の心配もありませんので、歯周ポケットの中やインプラントにも使用することができます。 痛みがなく、安全に、目には見えないプラークまで除去できるパウダーメインテナンスをぜひお試しください。 定期検診のクリーニングをぺリオメイトにランクアップさせることができます。お気軽にお問合せください。 新しい機材が入ると、スタッフみんなで使い方やお手入れ方法を確認しています。 安全に診療を行えるよう、心がけています。
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歯科最前線2017 に掲載されました
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の長岡です。 この度、毎日新聞出版から発売されました「歯科最前線 2017」に当院が掲載されました。 私たちが行っている歯周病治療について書かれています。 こちらの本は、歯周病やインプラント、審美歯科、義歯(入れ歯)、矯正歯科、小児歯科など幅広い歯科治療について書かれています。 かなり詳しいことも書かれていて読み応えがありますが、イラストが多くて分かりやすくなっています。 受けている歯の治療のイメージがしやすくなりますね。 各治療の専門医や認定医の紹介もあり、気になる症状に合わせて歯科医院探しもできます。 私も日本歯周病学会の認定医を取得したので、当院の他の先生方と一緒に巻末の「指導医・専門医・認定医リスト」に名前を連ねることができました。 待合室に置いてありますので、ぜひご覧ください。