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日本歯周病学会 認定医を取得しました
こんにちは。藤沢市の歯科医院、菅井歯科医院の長岡です。 10月6,7,8日は、新潟県で開催された第59回秋季日本歯周病学会学術大会に参加してきました。 学会では、講演を聞いたり、会員のポスター発表を見たり、企業ブースで最新の機材をチェックしたりと、新しい情報を得ることができます。 また、会員同士が久しぶりに顔を合わせる機会でもあるので、みなさんあちらこちらで近況についてお話していました。 今回の学会では、同僚の田中先生と一緒に歯周病学会 認定医試験を受けてきました。 結果は、二人とも合格し、晴れて日本歯周病学会 認定医になることができました! これもひとえに、ご指導いただいた理事長、院長をはじめ多くの先生方、そして自分を信じてくださった患者さんのお陰です。 これからも研鑽を積み、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供できるように心がけていきたいと思います。
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アメリカ歯周病学会に行ってきました
こんにちは。藤沢駅近くの歯医者,菅井歯科医院の奈良です。 9月10日から13日の4日間,サンディエゴで開催されたアメリカ歯周病学会(American Academy of Periodontology : AAP)に参加してきました。 また,例年その前日に行われます,International Society of Periodontal Plastic Surgeons Meeting という歯周形成外科の学会にも参加してきましたので,計5日間,講演を聴き続けてきました。 AAPは年次大会も今年で102回目(日本歯周病学会は今年は第59回)の歴史ある学会でる。新しい材料や治療法など,日本ではまだ知られていないものを知ることができるのが大きな魅力の一つです。 規模も日本の学会に比べると大きく,General session の行われるメイン会場の広さは圧巻でした。 講演の数も相当で,何を聞こうかとても悩ましいところでした。 印象的だったのはインプラント周囲炎といって,治療後に悪くなってしまったインプラントに関する講演が多かったことです。 今回の学会ではインプラント周囲炎が起きた後の対処法などを学ぶことができました。 歯周病で歯を失った人にインプラント治療をすることも,歯周病専門医の仕事のひとつですが,やはりインプラントも万能ではありません。トラブルが発生することもあります。 インプラントが失敗しないよう,悪くならないよう,適切なインプラント治療を行うことはとても大切なことだと思いました。 また,インプラントをしなくても済むように歯周病治療やその他の歯科治療を適切に行って,歯をできるだけ長持ちするよう努力することが最も大切なことなんだと,改めて感じました。 今回の旅のために診療は1週間お休みさせていただきました。 ご迷惑をおかけいたしましたが,みなさまのご協力のおかげと感謝しております。ありがとうございました。
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Dr. Steve Wallace のサイナスリフト研修
こんにちは。藤沢駅から徒歩5分、菅井歯科医院 藤沢の長岡です。 先週、二泊四日の弾丸スケジュールでアメリカはシアトルへ研修に行ってきました。 研修内容は、Dr. Steve Wallace によるサイナスリフトの講義と実習でした。 サイナスリフトとは、上顎洞というスペースを利用して、上顎の骨の厚みを増やす外科治療です。 この処置をすれば、上顎に十分な骨の厚みがない人でもインプラント治療を受けることができるようになります。 そしてDr. Steve Wallace は、サイナスリフトにおいて世界的に有名な先生です。 写真は右から、小野善弘先生、浦野智先生、私、Dr. Steve Wallace とてもいい経験になりました。 スケジュールはタイトでしたが、観光もすることができました。 シアトルは、カナダに近い海辺の街です。 以前イチロー選手が活躍していたシアトルマリナーズや、ボーイング社の工場があることでも有名ですね。 パイク・プレイス・マーケットという市場にいきました。 日々の食材やお花を買うような所で、ここにはスターバックスコーヒーの一号店があります。 限定品があるため、いつ通っても混んでいました。 そして、シーフードがとっても美味しかったです。 こちらは、テーブルに広げられたカニをハンマーで叩き割っていただくスタイルのレストランです。 カニは無言になって食べる、というイメージがありますが、こちらはハンマーでドンドンドン、ワイワイ、キャーキャーと、とても賑やかでした。 研修はとても有意義でしたし、少しだけでもシアトルを満喫でき、とてもリフレッシュできました。 学んだことをまた仕事に活かしていきたいと思います。 そして、今度はもっとゆっくり旅行に行きたいと思います!!
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糖尿病と歯周病の関係
こんにちは。藤沢市の歯医者、菅井歯科医院の長岡です。 今回は糖尿病と歯周病についてです。 どちらもよく耳にする疾患ですが、この二つに密接な関わりがあることは意外と知られていません。 糖尿病とは、インスリンというホルモンの作用が不足し、慢性の高血糖状態になる代謝疾患の総称です。 自覚症状が少なく放置されてしまいがちな疾患ですが、治療を行わないと網膜症や腎臓病、動脈硬化症、神経障害、白内障、足の壊疽(腐ってしまうこと)などの重大な合併症を引き起こす、とても怖い病気です。 実は歯周病も糖尿病の重大な合併症の一つです。 糖尿病患者は歯周病が重篤化します。 主な原因としては、高血糖や虚血によって細菌と戦うマクロファージなどの機能が低下し、歯周病菌の増殖が活発になるためです。 そして、歯周病が重篤であるほど血糖コントロールは悪くなります。 歯周病治療によって歯周組織の炎症が改善すると、インスリンの作用が良くなり、血糖のコントロール状態も改善することが報告されています。 つまり、糖尿病だと歯周病が進行しやすく、歯周病の治療をすれば血糖値の改善がみられる、ということです。 これは、日本糖尿病学会でも、日本歯周病学会でも明確に発表されています。 毎日の歯磨きは全身の健康にもつながっているんです。 過去のブログ 脳梗塞と歯周病の関係
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インプラント治療で失敗しないために その3
こんにちは。藤沢駅徒歩5分の菅井歯科医院の長岡です。 今日は台風が来ていて凄まじい暴風雨です。 お出かけにはくれぐれもお気を付け下さいね。 さて、今回はインプラント治療を成功させるためのポイントの第三弾です。 (その1、その2も参照して下さい。) 3つ目は、顎の骨の審査です。 インプラント治療は、顎の骨に人工の歯根であるインプラント体を埋入して、そこに上部構造(被せ物)をセットする治療です。 しっかり噛めるインプラントにするには、歯の大きさや噛む力に見合った長さと太さのインプラント体を埋入しなければなりません。 それよりも短かったり、細かったりすると、噛む力に負けてインプラント体が抜けてしまったり、折れてしまいます。 顎の骨の審査では、歯科用エックス線CTを撮影し、インプラント体を埋入する部位の骨の幅や厚みなどを測定します。(CTの詳細はこちらです。) この審査を基に、使用するインプラント体の長さと太さを決定します。 骨の審査の結果、顎の骨の幅や厚みが不十分で、必要な長さと太さのインプラント体が埋入できないことがあります。 そういった場合は、GBRやサイナスリフトといった骨増生の治療を行うことで、顎の骨の幅や厚みを増やし、適切なサイズのインプラント体を埋入できるようにします。 下のCT画像は上顎の骨の厚みを増やすために、サイナスリフトをしたものです。 比べてみると、骨が分厚くなっているのがわかります。 もちろん適応症はありますが、他の医院でインプラント治療が難しいと言われた方も、対応できることがあります。 ぜひ一度ご相談ください。