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今日からできるドライマウス改善の習慣
こんにちは。藤沢駅から徒歩5分、菅井歯科医院の長岡です。 お盆休みも終わって、また今週からがんばります。 今回は前回に引き続き、ドライマウスについてです。(前回のブログはこちら。) 唾液が少なくなることで起こるドライマウス。 原因は、唾液腺(唾液を作る臓器)の病気や、ストレス、更年期障害などによる自律神経の乱れ、全身疾患や飲んでいるお薬の影響など様々です。 今の時期は、脱水症状によってドライマウスになることもあるんです。 ここで、今日からできる、唾液を増やす習慣をご紹介します。 <唾液を増やす習慣> よく噛んで食べる しっかり噛むことで唾液腺や自律神経が刺激されます。口が乾かないように飴玉をなめている方は、虫歯になりにくいシュガーレスガムに替えて唾液腺を刺激しましょう。 規則正しい生活 規則正しい生活は自律神経のバランスを整えます。 口呼吸を鼻呼吸にする 口呼吸をするとますます口が渇きますので、意識して鼻呼吸をしましょう。 鼻炎などで寝ている間に口呼吸してしまう場合はマスクや加湿器を活用しましょう。 カフェインやアルコールは控える どちらも利尿作用によって体から水分を出してしまいますので、ほどほどにしましょう。 最後に、今すぐできる唾液腺マッサージをご紹介します。 ポイントは、やさしく行うこと。ゴリゴリ押してはいけません。 マッサージするのは、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの唾液腺です。 耳下腺のマッサージ 梅干しを食べた時に頬の奥がじ~んとするところが耳下腺です。 親指以外の4本の指を頬に当てて、円を描くようにやさしく動かします。 舌下腺と顎下腺のマッサージ 両手の親指をあごの下のくぼみに当てて、舌をやさしく押し上げます。 同じようにあごの内側もやさしく押し上げてください。 ここで紹介した方法は、あくまでも唾液を増やす方法で、治療ではありません。 ドライマウスの治療は、原因によって異なります。 また、全身的な病気が原因になっていることもありますので、自己判断せずに一度歯科医院で相談してみましょう。
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ドライマウスとは?
こんにちは。菅井歯科医院藤沢の長岡です。 夏本番の暑さが続きますね。 来院されて冷房の効いた診療室に入ると、みなさんいい顔をなさいます(^^) 今日はドライマウス(口腔乾燥)についてです。 目が乾くのをドライアイ、というように、口の粘膜が乾く症状をドライマウスといいます。 ドライマウスのサインは次のようなものがあります。 ・口の中がカラカラ、またはネバネバする ・話しづらい ・唇や口角が切れやすい ・水がないと食べ物が食べられない ・舌がヒリヒリする ・舌にみぞがある ・よく飴をなめる このような症状が日常的にある場合は、口腔乾燥が疑われます。 写真は、健康な舌(上)とドライマウスの舌(下)の写真です。 健康な舌は湿っていて、表面がなめらかです。 ドライマウスの舌は表面が乾き、しわのような溝ができているのがわかりますね。 唾液はただの水ではなく、いろいろな働きをします。 よく知られているのは粘膜を保護して食べたり、しゃべったりするのをスムーズにする「潤滑作用」、食べ物の中のデンプンを糖に分解する「消化作用」です。 それだけではなく、食べかすを洗い流す「洗浄作用」や、お口の中のpHを正常に保つ「緩衝作用」、歯の表面にペリクルという膜をつくって保護する「歯の保護作用」、細菌と戦う「抗菌作用」など、虫歯や歯周病から歯を守る働きもたくさんあります。 唾液が減って口腔乾燥になると、かさつくだけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まるんです。 他にも、味覚障害や口臭の原因になったり、口腔カンジダ症(カンジダ菌による、難治性の炎症)を発症することもあります。 また、乾燥してお口の中の滑りが悪くなると、入れ歯がこすれて痛みが出たり、外れやすくなります。 ドライマウスは生活の質(QOL)を低下させるとも言われています。 会話がしにくくなったり、咀嚼や飲み込みがしにくくなることで、友人との外食や外出を避けてしまうことがあるからです。 ドライマウスについて、心当たりはありませんでしたか? 気になる方は一度歯科医院を受診してみましょう。 次回はドライマウスの原因や、すぐに始められる唾液の量を増やす習慣などを紹介します。
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ホワイトニングで口元を明るく!
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の長岡です。 今日は審美歯科のお話です。 以前に一本だけ黒くなってしまった歯の治療について書きましたが、今回は歯を広い範囲で白くするホワイトニングについて書きたいと思います。 (一本だけの変色歯の原因、治療についてはこちらです。) ホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗って漂白をし、歯全体のトーンを明るくします。 歯科医院で行うオフィスブリーチと、ご自宅でマウスピースを使って行うホームブリーチという方法があります。 どちらか一方だけで行うこともありますし、両方を併用してより白い歯を目指すこともできます。 写真はホワイトニング前の状態です。 色の濃い部分は、歯の色見本(シェードガイド)のA2と同じ色をしています。 こちらがオフィスブリーチ後です。 もともとの色だったA2(右端)よりも明るくなり、一番明るい色見本を合わせてあります。 並べてみると一目瞭然です。 口元全体が明るく見えますね。 印象も変わり、爽やかで清潔に感じます。 身だしなみとして行う方はもちろん、仕事で人と話す機会が多い方や、結婚式前の花嫁さんにも人気です。 今回の症例も結婚式前のホワイトニングでした。 白い歯で思い切り笑えば印象も、写真写りも変わりそうですよね♪ 患者様ひとりひとりにあった方法をご提案いたしますので、ご相談ください。
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セルフケアをアップデート 【デンタルフロス】
こんにちは。歯周病、インプラント治療を行う菅井歯科医院 藤沢の長岡です。 先日、テレビで俳優の綾野剛さんが「日本で一番悪い奴ら」という新しい映画の宣伝をしていました。 そのなかで、綾野さんは主人公の負のイメージを表現するために、役作りでなんと歯磨きをやめてプラークを溜めこんだそうです。 確かに、負のイメージとピカピカの歯は相反するものなのかもしれませんね。 さて、以前ブログで毎日のお手入れは歯ブラシだけでは40%も磨き残してしまうこと、それを補う補助的清掃器具が必要なことを書きました。 今日はデンタルフロス編です。(歯間ブラシ編はこちら) デンタルフロスは歯と歯の間を掃除する器具で、ハンドル付きのタイプと、長い糸を指に巻きつけるタイプがあります。 歯間ブラシが入らない狭い隙間に使います。 一見ただの糸に見えますが、よく見ると何本もの細い糸が縒り合っています。 この糸が歯の表面のプラークを絡め取ります。 フロスは歯と歯の間に通したら、下の写真のように角度をつけて歯に沿わせます。 そのままのこぎりを引くように前後に動かしたり、上下に動かして歯にこすりつけます。 反対側の歯も同じように当てます。 コツを掴むまでは少し難しいですが、慣れてくると時間もかからずできるようになりますよ。 デンタルフロスをした後はお口のスッキリ感が全然違います。 プラークを取ることは口臭予防にもつながりますので、毎日の習慣に取り入れましょう。
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書籍「歯周組織再生療法のコンセンサス」が発売されました
こんにちは。菅井歯科医院の奈良です。 私の所属している日本臨床歯周病学会の編集で,「歯周組織再生療法のコンセンサス」という本が発売されました。 私も一部執筆しています。 私が書かせていただいたのは奥歯の骨縁下欠損(歯周病により骨が溶けてしまった部位)に対する再生療法と, 前歯の骨縁下欠損に対する再生療法と, 奥歯の根分岐部病変(根っこの分かれている部分の骨が溶けてしまったところ)に対する再生療法のパートです。 どのケースでもエムドゲイン(Emdogain®)という薬と,骨移植材というものを使用しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 歯周病が重度に進行して,ひと昔前なら抜歯するしかなかった歯でも,歯周組織再生療法によって救えることがあります。 歯をより良い状態で残せれば患者さんにも喜んでもらえますし,再生療法は私としてもとてもやりがいを感じられる治療のひとつです。 自分の普段行っている治療が本というかたちになって,他の先生たちに参考にしてもらえるということは光栄なことだと思います。 今後も歯周病専門医として,歯周病でお困りの患者さんの手助けをしていきたいと思っています。 その際に,歯周組織再生療法はとても役立つオプションになると思います。