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親知らずは抜くべき?
こんにちは。藤沢の歯医者、菅井歯科医院の加藤改め、長岡です。 私事ですが名字が変わりました。 先日、テレビでモデルの菜々緒さんが、小顔になりたくて親知らずを抜いたら腫れてしまって事務所に怒られたというエピソードをお話していました。 親知らずを抜く、とよく聞きますが、みなさんは親知らずのことをどれくらいご存知ですか? 親知らずは第三大臼歯ともいい、前から数えて8番目にある歯です。 上下左右に4本ありますが、退化傾向のある歯で、生まれつき1本もない人もいます。 親知らずは必ず抜かなければいけないわけではありません。 ただ、その性質上いろいろな問題が起こりやすく、結果として抜歯になることがとても多いのです。 一番の問題は、真っ直ぐ生えてこないことが多いことです。 歯は顎の骨に並んで生えますが、骨格と歯の大きさの関係で、全ての歯が並びきれないことがあります。 親知らずは一番奥に、一番最後に生えてくるので、スペースが足りなくて斜めに生えてきたり、途中で引っかかってしまうことがとても多いのです。 上下とも真っ直ぐ親知らずが生えています。 こちらは親知らずが横の歯に引っかかっています。 中途半端に生えた親知らずは汚れがたまりやすく、菌の温床になります。 親知らずが痛む原因のほとんどが、増殖した菌による歯ぐきの炎症です。 また、ちゃんと生えていなくても菌によって虫歯にもなってしまいます。 左の写真を見ると、親知らずと手前の歯の間が虫歯になっています。 右の写真は、親知らずが引っかかっていた部分が虫歯になり、抜歯になった手前の歯です。 真っ直ぐ生えない親知らずを放っておいたために、隣の歯まで抜歯になってしまうのは本当にもったいないですよね。 なので先々に問題が起こりそうな親知らずは抜くことをお勧めしています。 もちろん、真っ直ぐに生えていてもブラッシングが不十分なら虫歯や歯周病になってしまいますよ。 私自身も口が開けられないほど親知らずが痛んだことがあり、4本すべて抜歯してもらいました。 最初の写真の方のように、全ての親知らずがきれいに並ぶほうがめずらしいくらいで、お願いしてお写真を撮らせていただきました。 親知らずが気になる方はぜひご相談くださいね。
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「頼れるドクター」に掲載されました
こんにちは。藤沢駅から徒歩五分、菅井歯科医院藤沢です。 「頼れるドクター 横浜南・湘南 2016―2017版」に本院が掲載されました。 歯科に限らず、お住まいの地域のいろいろな診療科の病院を紹介している本です。 待合室にも置いてありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
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フグの歯とフグ毒テトロドトキシンの名の由来
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の奈良です。 最近フグ釣りにハマっています。 釣り好きな先輩に連れられて,前からたまに釣りはしていたのですが,最近はフグ釣りに行っています。 昨日もフグ釣船で有名な,横浜市金沢区の野毛屋さんに行ってきました。 狙いはアカメフグです。アカメは,大ぶりで釣りごたえがあって楽しい反面,数が少ないのでさほどたくさんは釣れません。ただ,味もとても良く,トラフグよりも美味いという人もいるとか…。 フグは歯がとても頑丈で,釣りの針や糸も咬みちぎってしまいます。 なので,カットウ釣りといって,ちょっと特殊な釣り方をするのですが,それがとても面白いんです。 釣果はアカメフグ3匹,ショウサイフグ2匹,コモンフグ1匹でした。数は少ないですが,家族で食べる分には十分です。 外道ですが,立派なホウボウも釣れました。 先ほども少し書きましたが,ふぐの歯は『板歯』と呼ばれ,特殊な形をしています。 文字通り,板のような形の歯が4枚,がっちりかみ合っています。 (環境庁 せとうちネット ホームページより引用) 人の指も咬みちぎられてしまうほど咬む力も強力です。 養殖時には,他の個体を傷つけてしまわないように,『歯切り』といって歯を一部切り落としてしまうそうです。 そんなに歯が頑丈だなんて,すこし羨ましいですね。 また,フグといえば毒があることはみなさんご存知だと思います。 フグ毒の成分はテトロドトキシンというのですが,その名の由来は フグ科の学名であるTetraodontidae(四つの歯を持つ,の意)から来ているそうです。 テトロドトキシンについては,学生時代に薬理学で多少勉強したのですが, 名前の由来は今回初めて知りました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「フグ釣って来た」というと「えっ!食べるの!?」 と驚かれる事がしばしばありますが, 安心してください。捌いてくれますよ。 フグ船はたいていの場合,船長さんがフグ調理師の免許を持っています。 釣ったあと,この状態までは捌いてくれます。 フグの毒は,内蔵や,皮などに主に有るので,ここまでしてもらっていれば安心して食べる事が出来ます。 持って帰ったフグは,余分な水分を拭き取って冷蔵庫で何日か熟成させます。 フグの身はかなり歯ごたえがありますが,寝かせる事で釣った初日よりも身がやわらかく,うまみ,甘みが出てきます。刺身にするなら熟成させた方がおいしいと思います。 フグは薄造りにする以外にも鍋や唐揚げ,干物にしても美味しいです。 行った事の無い方は,是非一度フグ釣りに行ってみてくださいね。
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再生歯科治療の展望についての講演を聞いてきました
こんにちは。菅井歯科医院藤沢です。 先週末は所属している勉強会で東北大学の江草教授をお招きし,再生医療について様々なお話をしていただきました。 江草教授は,ヒトの歯肉の細胞から初めてiPS細胞を作り出した大変優れた研究者かつ臨床家で, 若くして東北大学の教授になられた方です。 講義は,歯科で初期に行われていた再生治療のことから,現在世界で使用されている再生材料(たとえばエムドゲインやGEM21,Infuseなどの成長因子,Bio-Ossやβ-TCP,DFDBAなどの骨補填材,その他PRP,PRGFなど)の利点,欠点について,そして今後の再生医療の展望について,近い将来実現しそうな事や,まだまだ臨床での応用は難しいのだけれども夢のある話まで,幅広くお話していただきました。 また,遺伝子解析が進むことにより,歯科でも個人差を考慮したオーダーメイド治療が進んで行く可能性があるということもお話いただきました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2009年に,理研などの研究チームによってマウスで人工的に歯を再生させることができたことは様々なメディアでも報道があったと思います。2011年には歯だけではなく,歯根膜や歯槽骨も含めた歯の再生も達成されたそうです。 だからといって,今すぐ来院された患者さんの歯を再生させられるわけではありませんので,そのような期待を持って来院されても困ります(ごく稀にいらっしゃいます)が,このような研究が進んで行けば,いつかは歯が無くなって困る患者さんがいなくなるのかもと思うと,非常に楽しみです。願わくば,私が現役歯科医師であるうちに実現して欲しいと思いました。 そして,そのような再生の技術や治療法が将来確立したとしても,今現在行われている歯周病治療は無くならないでしょうし,歯周外科やインプラント外科のスキルは新しい治療法にも必ず役立つと思います。 今は,優秀な研究者たちの努力を陰ながら応援しつつ,いつか来るであろう再生歯を用いた治療のために,日々スキルアップして行きたいと思います。
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「SALON DU CHOCOLAT」に行ってきました
こんにちは。藤沢駅から徒歩5分、菅井歯科医院藤沢の加藤です。 2月になり、いたるところでバレンタインデーのチョコレートが目につくようになりましたね。 私はチョコレートが大好きなので、町中がチョコレートであふれるこの時期は、つい浮き足立ってしまいます。 先月末には新宿で開催されていた「SALON DU CHOCOLAT」に行ってきました。 簡単に言いますと、世界中のチョコレートの名店が一堂に会するチョコレートの物産展のようなものなのですが、とても人気があり、入場までに長蛇の列、限定品などは売り切れ続出となっていました。 会場にはチョコレートでできたアート作品も展示してありましたよ。 今回の戦利品です。 板チョコにはショコラティエさんのサインをいただきました。 毎日少しずつ、大切に食べています。 冬はチョコレートのシーズンですから、まだまだ美味しいチョコレートが出てきそうです。 でもチョコレートは、虫歯菌の好物でもありますから、しっかり口腔ケアをして楽しんでくださいね!