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ブタに学ぶ歯周外科
藤沢市の菅井歯科医院 藤沢の加藤です。 先月の初旬になりますが、勤務医の中谷先生と一緒に神奈川歯科大学附属横浜研修センターのセミナーに行ってきました。 このセミナーは実習がメインで、内容はブタの顎を使ったインプラント埋入や遊離歯肉移植術(歯茎下がりなどが生じやすい薄い歯茎を改善するために、丈夫な硬い歯茎を移植する手術)などの歯周外科手術でした。 ブタの顎はヒトに比べてとても大きく、歯茎も骨もたっぷりあるので、外科の実習にはもってこいなのです。 講義を受け、その場で実習することでより理解が深まりました。 中谷先生も熱心に実習していました。 今回使わせてもらったこのブタは鹿児島県産の黒豚だそうで、しゃぶしゃぶや豚骨スープだけではなく、こういった風にも大活躍しています。 勉強させてもらったことをブタさんに感謝して、今後の臨床に活かしていきたいと思います。
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歯茎が下がったら?
こんにちは。菅井歯科医院 藤沢の中谷です。 先日、神奈川歯科大学付属横浜センターにて結合組織移植術について学んできました。 歯茎が下がる原因としては、噛み合わせや歯の位置、歯ブラシの強さ、くいしばりなど様々です。 そのような原因を除去した上で、下がってしまった歯茎を回復させる方法を結合組織移植を応用した根面被覆術と言います。簡単にいうと、歯茎(歯肉)の再生手術です。 例えば、このように歯茎が下がってしまった患者さん 上あごから歯茎を取り、上あご部分を縫い合わせます 術後3ヶ月です 術前術後です きれいに治り、患者さんも大変満足されました。 すべての症例に施術可能ではありませんが、気になっている方はぜひ一度ご相談ください。
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日本臨床歯周病学会に参加してきました。
こんにちは。藤沢市の菅井歯科医院藤沢の奈良です。 7月18,19日と仙台で行われました,第33回日本臨床歯周病学会に参加してきました。 学会では著名な臨床家の話を聞くのが毎回の楽しみですが,今回は秋田でご開業されている佐藤直志先生の講演がありました。佐藤先生の著書は世界中で翻訳されていて,非常に高名な先生の一人です。 昨今はパソコンで作製したプレゼンテーションが多い中,佐藤先生はカルーセルでのアナログのスライドショーで,佐藤先生の秋田訛りと合わさってなんだか懐かしい感じのする講演でした。内容は長い臨床経験と豊富な症例から示唆に富んだもので,大変勉強になりました。 学会以外にも,仙台と言えば牛タンということで,発祥の店 味 太助さんにも訪問してきました。 牛タンはもちろんのこと,セットのテールスープも付け合わせの唐辛子の漬け物も,大変美味しかったです。 毎回,レベルの高い臨床歯周病学会ですが,今回も大変勉強になった2日間でした。 今日からの自分の臨床にも生かして,患者さんにより良い医療を提供していきたいと思います。
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いい歯医者2015に掲載されました
藤沢市の菅井歯科医院です。 この度、当院が朝日新聞出版の『いい歯医者2015 若さと健康を保つ歯科治療』に掲載されました。 理事長の菅井が当院の診療理念などを書かせていただいております。 私達がどのような理念を持って治療をさせていただいているかが伝われば幸いです。 当ホームページでも私達の考えについて書かせていただいておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
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今日のインプラント治療
こんにちは。神奈川県藤沢市の菅井歯科医院藤沢です。 今日の午前中はインプラント埋入手術がありました。インプラント術前にソケットプリザベーション(Socket Preservation)という処置を併用した症例です。今日はこの「ソケットプリザベーション」というものについてご紹介したいと思います。 インプラントとは,人工歯根のことで,歯を失ってしまったところを補う有効な手段の一つです。 ですのでインプラントが用いられるのは当然,歯を失った後ということです。 歯を失う原因の多くは歯周病です。歯周病が悪くなった(=歯の周りの骨が溶けた)から抜歯をするわけですから,インプラントを埋入するときには骨が非常に少なくなってしまっていることもしばしばあります。 左の写真のように,インプラント埋入時に骨が足りないと,GBRという骨の再生手術を併用しなければなりません。当院では当然GBRも行っておりますが,術後に腫れたり内出血が起こったりしやすいので,避けられるものなら避けたいところです。 そこで,近年注目されているのが,ソケットプリザベーションという骨の温存手術です。 歯周病が悪化した歯を抜歯する際に,抜くだけでは大きな穴になってしまい,先ほどの写真のように骨が足りなくなってしまいますので 抜いたあとの穴に 骨に置換される材料を充填し その上を特殊な膜(d-PTFE非吸収性メンブレン)で被い,縫合します。 すると,4〜5ヶ月後には 骨の幅が完全に温存されているのがわかります! こうなれば,後はそのままインプラントを埋入するだけです。 ただ,シンプルに埋入するだけなので,患者さんの体の負担も少ない低侵襲なインプラント治療になりました。 縫合して終了です。 インプラント治療には様々な選択肢があります。また,技術は日々進化しています。治療の際には是非いろいろとご相談ください。